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2020年3月に香港で開催予定だったアートバーゼル香港の中止が決定


© Art Basel


連日、日本でも報道され危惧されている新型コロナウイルスの蔓延だが、アート業界にも直接的な影響を与えることになった。世界トップアートフェアの一つ、アートバーゼルが3月に香港で開催を予定していたフェアを中止することを発表した。


先日、世界保健機関(WHO)による緊急事態宣言もなされた新型コロナウィルス拡大の深刻な状況を受けての中止決定で、中止に至った主要要因は、フェアに従事するスタッフや来場者の方々の健康と安全、作品の輸送に関し直面している深刻な物流上の課題、難しさを増す海外渡航の状況が挙げられるという。


アートバーゼルのグローバル・ディレクター、マーク・シュピーゲルは「我々の思いは今回のコロナウィルス拡大に影響を受けられた全ての方々と共にあります。中止の決定は、私たちにとって苦渋の決断でした。結論に至るまであらゆる可能な選択肢を探り、多くのギャラリー、コレクター、パートナー、外部の専門家からのアドバイスや意見も仰ぎました。我々のフェアが当地地域文化やアジアそして世界中のギャラリーにとって重要な役割を担っていることを充分認識しているからです。私たちのチームは3月のフェア成功に向け、これまでの1年、多大な時間と労力をかけて参りました。しかし非常に残念なことに、新型コロナウイルスの突然の発生と急速な拡大が状況を根本的に変えてしまいました」とコメント。ディレクター・アジアのアデリン・ウーイは「私たちは世界中からの出展者やパートナー、友人に深く感謝しています。特に香港の関係者の皆様は我々を支持し続けて下さり、この数日間そして過去数ヶ月間に渡り、様々な見解や意見を共有して下さいました。我々のアジア地域そして香港への取組みと責務はこれまでと変わることなく、2021年度の開催を待ち望んでいます。」と語った。


次回のアートバーゼル香港は2021年3月25日-27日の開催を予定。


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