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日本初のソーシャリー・エンゲイジド・アート支援助成、2018 年度対象プロジェクトがPortBの新・東京修学旅行プロジェクトに決定!

川村文化芸術振興財団がスタートした日本初のソーシャリー・エンゲイジド・アート支援助成事業。このたび67件の応募の中から、2018年度対象プロジェクトはPortBの新・東京修学旅行プロジェクトに決定した。同プロジェクトには上限500万円の助成金が授与される。

PortBは2002年東京にて結成された創作ユニットで、高山明を中心にプロジェクトごとに形を変える。実際の都市を使ったインスタレーションやツアー・パフォーマンス、社会実験的プロジェクト、言論イベント、観光ツアーなど、多岐にわたる活動を展開。演劇の可能性を拡張し、社会に接続する方法を追求しているアーティストグループ。

採択された『新・東京修学旅行プロジェクト』は、難民(申請者と不認定者を含む) を「ガイド」に東京を「修学旅行」するプロジェクト。審査員の毛利嘉孝 東京藝術大学大学院 国際芸術創造研究科教授は「演劇という枠組みそのものを問題 化する多くの作品を手がけ、国際的にも評価が高い。今回の提案は、これま での試みをさらに発展させ、ますます現代社会の重要なテーマになりつつある『難民』という問題に『修学旅行』という独自のフレームワークからアプロー チしたもので、第一回の受賞にふさわしい独創的なプロジェクトとして評価 できる」とした。今回の審査員は秋元雄史 東京藝術大学大学美術館館長、工藤安代 NPO 法人ART&SOCIETY 研究センター代表理事、窪田研二 インディペンデント・キュレーター、高嶺格 美術家・秋田公立美術大学准教授、毛利嘉孝 東京藝術大学大学院 国際芸術創造研究科教授がつとめた。

川村文化芸術振興財団は、2017 年 2 月15 日に「文化芸術により人々の創造性や表現力を育み、よりよき社会の構 築を目指すため」に設立された。その初の事業としてスタートしたのがソーシャリー・エンゲイジド・アートのプロジェク卜に対し支援する助成制度。「コミュニティや社会にコミットし、地域社会や住民とともに制作や活動を実施し、より良い社 会モデルの提示や構築を目指す国内のソーシャリー・エンゲイジド・アートのプロジェク卜に対して、毎 年1 件採択し助成支援」を行う。年齢・国籍を問わず、今後、海外からの応募も積極的に行っていく。

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