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公立美術館では初、桑久保徹の個展が茅ヶ崎市美術館で2月7日まで開催中


カレンダーシリーズより2月《エドヴァルド・ムンクのスタジオ》 油彩・カンヴァス 2019年 個人蔵

公立美術館では初となる桑久保徹(1978年神奈川県生まれ)の個展が、現在、茅ヶ崎市美術館で開催されている。美術史に輝く巨匠をオマージュした「カレンダーシリーズ」とともに、関連するドローイングなどが一堂に会している。



カレンダーシリーズより6月《ピエール・ボナールのスタジオ》 油彩・カンヴァス 2019年 林郁氏蔵

桑久保は神奈川県を拠点に活動する気鋭の画家。現代美術に立ち向かう方法として、自分の中に「架空の画家」を見出し、「彼に描かせる」という演劇的アプローチから創作をスタートした。油絵具を盛り上げるなどの古典的な技法やモティーフを用い、心象風景を現代的かつ物語性豊かに紡ぎ出す表現は、国内外で高い評価を受けている。



カレンダーシリーズより8月《フィンセント・ヴィレム・ファン・ゴッホのスタジオ》 油彩・カンヴァス 2015年 木俣博文氏蔵

桑久保が近年取り組んでいるのは、美術史に輝く巨匠をオマージュした「カレンダーシリーズ」。ムンク、ゴッホ、モディリアーニなど桑久保により選ばれた巨匠が12か月に当てはめられ、カレンダーの「月」に見立てられる。画面には巨匠たちの息遣いが漂い、鮮やかな色彩と描かれた様々なモティーフが溶け合うことで、時空を超えた共鳴が生まれている。



撮影:茅ヶ崎市美術館


会  期: 2020年12月12日(土)~2021年2月7日(日)

休館日 : 月曜日(ただし1月11日は開館)、12月29日(火)~1月3日(日)、1月12日(火)

会  場: 茅ヶ崎市美術館 展示室1・2・3

開館時間: 10時~17時(入館は16時30分まで)

観覧料 : 一般600円、大学生400円、市内在住65歳以上300円



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