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デ・クーニングやデュシャン、瀧口修造、実験工房も! アーティゾン美術館が未公開の新収蔵品92点を2月13日から一挙公開


エレイン・デクーニング《無題(闘牛)》1959 年 ©Elaine de Kooning Trust
エレイン・デクーニング《無題(闘牛)》1959 年 ©Elaine de Kooning Trust

昨年1月にリニューアルオープンしたアーティゾン美術館(館長 石橋 寛)。印象派や日本近代洋画などの収蔵品がよく知られているが、近年では抽象表現を中心とした20世紀初頭から現代までの美術、日本の近世美術などにもコレクションの幅を広げている。2月13日からは、キュビスムの画家たち、アンリ・マティスのドローイング、マルセル・デュシャン、抽象表現主義の女性画家たち、瀧口修造と実験工房、オーストラリアの現代絵画など、未公開の収蔵品92点を中心に約120点、さらに芸術家の肖像写真コレクションから 87 点で構成する「STEPS AHEAD: Recent Acquisitions 新収蔵作品展示」がスタートする。



元永定正《無題》1965(昭和40)年 © Motonaga Archive Research Institution Ltd.
元永定正《無題》1965(昭和40)年 © Motonaga Archive Research Institution Ltd.

セクションとしては、「藤島武二の《東洋振り》と日本、西洋の近代絵画」「キュビスム」「カンディンスキーとクレー」「倉俣史朗と田中信太郎」「抽象表現主義の女性画家たちを中心に」「瀧口修造と実験工房」「デュシャンとニューヨーク」「第二次大戦後のフランスの抽象美術」「具体の絵画」「オーストラリア美術-アボリジナル・アート」「日本の抽象絵画」「石橋財団コレクションの超高精細スキャニングプロジェクト」「アンリ・マティスの素描」「芸術家の肖像写真コレクション」となっている。




アンリ・マティス《ジャッキー》1947 年
アンリ・マティス《ジャッキー》1947 年

ジャン・メッツァンジェ《円卓の上の静物》1916 年
ジャン・メッツァンジェ《円卓の上の静物》1916 年

「キュビスム」では、ピカソ、ブラックらの作品とともに、新収蔵品、ジャン・メッツァンジェの《円卓の上の静物》(1916年)とアルベール・グレーズの《手袋をした女》(1922年頃)を公開。

「第二次世界大戦後の絵画と彫刻」としてはジョアン・ミロの《絵画》(1952年)、マルセル・デュシャンの《マルセル・デュシャンあるいはローズ・セラヴィの、または、による(トランクの箱)」》(1952 年)、オノサト・トシノブの《朱の丸》[1959(昭和34年)]など。

「抽象表現主義の女性画家たち」では第二次世界大戦後にニューヨークで発生し、国際的に影響を持ったアメリカの抽象表現主義の中で大きな足跡を遺したリー・クラズナー、エレイン・デ・クーニング、ヘレン・フランケンサーラー、そしてジョアン・ミッチェルら女性画家たちの作品を紹介。

「オーストラリアの現代絵画」では、オーストラリア先住民によるアボリジナル・アートが展示される。

「芸術家肖像写真コレクション」では19世紀から20世紀初頭の西洋の芸術家たちの肖像のヴィンテージ写真約700点のコレクション、そして1970年より内外の現代美術の現場をとらえてきた写真家・安齋重男による206点からなるコレクション、さらに1970年代のニューヨークで活動を行う日本人芸術家の肖像をとらえたトム・ハールによる236 点のコレクションから、選りすぐりの87点が並ぶ。




藤島武二《東洋振り》1924(大正13)年
藤島武二《東洋振り》1924(大正13)年

グランドオープンを経て、さらに前進を続けるアーティゾン美術館の「今」に触れることができる貴重な機会となっている。




会  場: 公益財団法人石橋財団アーティゾン美術館 6 階、5 階、4 階展示室

会  期: 2021 年2 月13 日[土]ー 5 月9 日[日]

開館時間: 10:00 ー 18:00(毎週金曜日の夜間開館は、当面の間中止)

     *入館は閉館の30 分前まで

休館日 :月曜日(5 月3 日は開館)

入館料(税込): 日時指定予約制(2020 年12 月13 日[日]よりウェブ予約開始)

一般 ウェブ予約チケット1,200 円、当日チケット(窓口販売)1,500 円、学生無料(要ウェブ予約)

*ウェブ予約チケットが完売していない場合のみ、美術館窓口でも当日チケットを販売し。

*中学生以下の方はウェブ予約不要。

*スマートフォンとイヤホンを自賛すると、アプリで声優の細谷佳正氏による所蔵作品の無料音

声ガイドが楽しめる。





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