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知られざる花鳥画の絵師 小原古邨の全貌を東京で初めて紹介


「踊る狐」(個人蔵)※前期展示

 小原古邨(おはらこそん、1877〜1945)と聞いても、すぐにその作品が思い浮かぶ方はほとんどいないのではないだろうか。明治から大正、昭和にかけて活躍した花鳥画を得意とした絵師だ。昨年9月に茅ヶ崎市美術館で個展が開催され、日曜美術館で取り上げられたことで、にわかに注目度が高まっている。

「猫と提灯」(渡邊木版美術画舗蔵) ※後期展示

 小原は江戸時代から受け継がれた浮世絵版画の技法を踏まえながら、淡く繊細な色彩で独特の暖かさとユーモアに満ちた狐や猫、鳥などを描き出していく。

「蓮に雀」(個人蔵) ※前期展示

「紫陽花に蜂」(渡邊木版美術画舗蔵) ※前期展示

「雪中群鷺」(渡邊木版美術画舗蔵) ※後期展示

 今回は東京では初となる小原古邨の全貌を紹介する展覧会。明治に松木平吉の元から刊行された木版画や、昭和前半に渡邊庄三郎の元から刊行された新版画を展示。肉筆の下絵や試し摺りも合わせて展示されることで、その制作過程も知ることができる。前期・後期で展示替えを行い、合計約150点の作品が公開される。

会期:2019年2月1日(金)~3月24日(日)

前期 2月1日(金)~24日(日) 後期 3月1日(金)~24日(日)※前後期で全点展示替え

主催:国立新美術館、トルコ共和国大使館、日本経済新聞社

開館時間:午前10時30分~午後5時30分(入館は午後5時まで)

休館日:毎週月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)、展示替え期間、年末年始

入館料:一般700円/大高生500円/中学生以下無料

問合せ:03-5777-8600(ハローダイヤル)

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