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手のひらサイズの江戸文化、「高円宮家所蔵 根付展―てのひらの小宇宙」が佐倉市立美術館で1月20日から開幕


針谷祐之《これでもか》1999年、蒔絵・黄楊、4.4cm

手のひらにすっぽりとおさまる可愛らしいサイズながら、精巧な技と江戸文化の粋が感じられる根付の世界。1月20日から千葉県の佐倉市立美術館で、「高円宮家所蔵 根付展―てのひらの小宇宙」が開幕する。高円宮憲仁殿下が妃殿下と共に収集された貴重な根付コレクション約240点が一堂に公開される。

村松親月《鶉》1989年、象牙、蒔絵、2.9cm

「根付」(ねつけ)は江戸時代、巾着袋や印籠(いんろう)などの紐に取り付けた留め具のこと。猫や蛙、七福神など様々なモチーフで作られ、江戸の庶民のお洒落を彩った。世界的にみても日本の根付の芸術性の高さとバラエティの豊かさは群を抜いている。明治期に入って日本では根付の人気が下火となるが、逆に欧米で人気が高まり、現在、大英博物館など、欧米の美術館・博物館に優れた根付のコレクションがある。今また日本でも根付に対する関心が徐々に高まりつつあり、現代の作家たちも新たな表現で根付の制作に励んでいる。

岡隹《虎》18世紀、象牙、2.9cm

今回の展示では、江戸時代の象牙を使った贅沢な根付から、ユニークな表現の現代根付、さらには、海外で制作された根付まで、高円宮憲仁殿下が妃殿下と共に収集された貴重な根付のコレクションを一堂に公開する。

・会期   2018年1月20日(土)~2月18日(日) ・会場   佐倉市立美術館 2階展示室 ・主催   佐倉市立美術館 ・開館時間 10:00~18:00(入館17:30まで)  ※初日の1月20日(土)のみ、13:30開場 ・休館日  月曜日  ※ただし、2月12日(月・祝)開館、13日(火)休み ・観覧料 一般600円 (480円)、大学・高校生400円 (320円)、中学生以下無料  ※ ( ) 内は前売り及び20名以上の団体料金  ※市内小中学生には、同伴者1名の無料券付鑑賞パスポート配布

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