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国内の美術館では初となるマーク・マンダースの個展が、3月20日から東京都現代美術館でスタート


マーク・マンダース《マインド・スタディ》2010-11 年 ボンネファンテン美術館蔵 Courtesy: Zeno X Gallery, Antwerp Photo: Peter Cox / Bonnefanten

緻密に練られた配置図に基づき、彫刻や家具、日用品や建築部材などを「想像上の」部屋に配置するインスタレーションで知られるマーク・マンダース(1968年オランダ南部のフォルケル生まれ)。18 歳のときに、自伝執筆を試みたことを機に、「建物としての自画像」という構想を得て以来、30 年以上にわたり一貫した制作を続けている。サンパウロ・ビエンナーレ(1998 年)やドクメンタ 11(2002 年)などの国際展に参加し、2013 年にはヴェニス・ビエンナーレのオランダ館で個展を開催した。

このたび、世界的に注目されるマンダースの個展が、3月20日から東京都現代美術館でスタートすることになった。国内の美術館では初となる。



マーク・マンダース《4 つの黄色い縦のコンポジション》 2017-19 年 Courtesy: Zeno X Gallery, Antwerp, Tanya Bonakdar Gallery, New York and Gallery Koyanagi, Tokyo Photo: Maris Hutchinson


マーク・マンダース《椅子の上の乾いた像》 2011-15年 東京都現代美術館 蔵 Courtesy: Zeno X Gallery, Antwerp, Tanya Bonakdar Gallery, New York and Gallery Koyanagi, Tokyo

マーク・マンダース《狐 / 鼠 / ベルト》1992-93 年 Courtesy: Zeno X Gallery, Antwerp, Tanya Bonakdar Gallery, New York and Gallery Koyanagi, Tokyo

今回、展示される作品は、近年のマンダースの重要な個展では必ず出品されてきた代表作が含まれる。中でもそれぞれベルギー、オランダの美術館から借用する予定の《夜の庭の光景》、《マインド・スタディ》は、本邦初公開となるマンダースの代表作。《マインド・スタディ》 は 2013 年のヴェネツィア・ビエンナーレに出品された作品。また、作家が「大好きな作品」と語る、部屋のインスタレーションも展示する予定。


マンダースの制作においてインスタレーションはその中心をなす仕事だが、今回は東京都現代美術館の1フロア全体(1000 ㎡)が一つの作品として構築される点も見逃せない。


複雑で謎めいた独特のマンダースの世界観を体感できる貴重な機会となっている。




会  期:2021 年 3 月 20 日(土)- 6 月 20 日(日)

休館日 :月曜日(5 月3日は開館)、5月6日

開館時間:10:00-18:00(入場は閉館の 30 分前まで)

会  場:東京都現代美術館 企画展示室 3F

観覧料 :一般 1,500 円 / 大学生・専門学校生・65 歳以上 1,000 円 / 中高生 600 円 /小学生以下無料

     ※予約優先チケットもあり



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