• 庄司美樹

東京と沖縄に花開いたアトリエ村を総合的に紹介する東京では初の展覧会が板橋区立美術館で2月24日から開幕


佐伯祐三《下落合風景(テニス)》1926(大正15)年頃 新宿区(落合第一小学校)蔵

池袋モンパルナス、落合文化村、ニシムイ美術村に集った芸術家たちの活動を総括的に紹介する東京初の展覧会「東京⇆沖縄 池袋モンパルナスとニシムイ美術村」が、2月24日〜4月15日まで板橋区立美術館で開催される。沖縄の戦後洋画が約30点集まるのも東京では初の試みとなる。

靉光《鳥》1942(昭和17)年頃 宮城県美術館蔵

1930年代の池袋周辺には、あたかもパリのモンパルナスのように芸術家が集い、制作を行っていた。名付けて「池袋モンパルナス」。そこには若き日の靉光や麻生三郎、沖縄から上京した南風原朝光、山元恵一といった画家達とともに、詩人の小熊秀雄らも集って新たな表現を模索していた。

松本竣介《郊外》1937(昭和12)年 宮城県美術館蔵

また隣接する「落合文化村」には佐伯祐三、松本竣介、沖縄出身の名渡山愛順らをはじめとする画家たちが文学者、音楽家たちと生活を共にしながら制作に励んでいた。当時この一帯は、日本を代表する文化の醸成の場だったが、太平洋戦争でこうした自由な作品発表の場は失われた。

山元恵一《貴方を愛する時と憎む時》1951(昭和26)年 沖縄県立博物館・美術館蔵

戦後になり「池袋モンパルナス」は再建され、次世代の画家が集まり、新たな美術運動の発信の場となった。そして1948年、沖縄の首里では、学生時代を「池袋モンパルナス」や「落合文化村」で過ごした名渡山や山元が中心となって「ニシムイ美術村」が建設され、戦後沖縄の美術と文化の展開に主導的な役割を果たすようになった。

南風原朝光《窓》1954(昭和29)年 沖縄県立博物館・美術館蔵

同展では池袋、落合、ニシムイに集った芸術家の作品約90点を集め、戦前から1971年の沖縄返還協定調印の頃までの、東京と沖縄の文化交流の一断面を紹介する。

東京⇆沖縄 池袋モンパルナスとニシムイ美術村

会期:2018年2月24日(土)~4月15日(日)

会場:板橋区立美術館 開館時間:9時30分~17時(入館は16時30分まで) 休館日:月曜日 観覧料:一般650円、高校・大学生450円、小・中学生200円 *土曜日は小中高校生は無料で観覧可能 

*20名以上団体・65歳以上・障がい者割引あり(要証明書) 主  催:板橋区立美術館、共同通信社 特別協力:沖縄県立博物館・美術館 助  成:公益財団法人 花王芸術・科学財団、公益財団法人 ポーラ美術振興財団、公益財団法人 三菱UFJ信託地域文化財団

#板橋区立美術館

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